誰にでもわかるエスペラント1 of EPA


誰にでもわかるエスペラントー英語との比較から その1 ー
講師:矢野裕巳 YANO Hiromi
動画はこちら→誰にでもわかるエスペラント講座1

 どんなに英語が嫌いで、勉強しなかった人でも、英語で one,two,three,four を知らない人はいないでしょう?
 強制であるにせよ、中学、高校で6年間、あるいは、人によって
大学までおよそ10 年間、英語に接しています。また日常生活の中でも英語は私達の生活に入り込んでいます。和製英語はもちろん、現在の音楽にも英語が氾濫しています。我々は日本に住みながら、英語を耳にする事は非常に多いのです。
 せっかく今まで身につけた?あるいは身につけさせられた?英語
知識を最大限に利用しながら、これからエスペラントを学ぼうとする人のお役に立ってもらおうというのが、この講座の目的です。 
 英語との比較と言えば、いきなり難解な構文の違いに焦点を当て
記述などが見られます。この講座は、そのような言語オタクのようなものではなく、まずは、すでに英訳、エス訳されてある内容の比較からスタートしましょう。

///『生きがいの探求』出口日出麿著 の なかから///
 ①人はだれでも、自己独自の使命を天から受けているのである
から、とにかく、心の底から、したくてしたくてたまらぬことは
ドシドシとやるべきであり、
 ②また、やらすべきである。そしてまた、途中でこれはいかん
と気づいたならば、躊躇(ちゅうちょ)なく道をほかに変えたら
よい。いつまでも小さなことに囚われて、クヨクヨしているよう
では、みずから、そこに一種の牢獄を作っているようなものであ
るから、正否に関せず、人はつねに興味中心、内的要求を次から
つぎへと満足させるように努力するのが、もっとも神意にかなっ
た人生である。

 かつて、大本国際部で20 年間、英文大本、
Oomoto International誌の編集長であった、故ウイリアム・ギルキー氏と田中雅道さんの共訳で、『生きがいの探求』英語版が1980 年代に発行されています。
 ギルキー氏は国際部に来られる前には、大阪外国語大学(現在は
阪大学外国語学部)英米語科の客員教授として長年、日本で英語教育に携わってこらてました。
 ちなみに、英語で『生きがいの探求』は In Search Of Meaning
です。search 探索、追求。in search of は~を探して、~を求めて。
meaning は 意味、として覚えている人が多いでしょうが、ここで
は、意義、重要性。 the meaning of life ( 人生の意義)のように使われます。
 上記の内容は In Search Of Meaning では次のように英訳されて
ます。
① Since each human being is individually charged with a mission
from Heaven, he must set about it with an eagerness springing
from his innermost being.
since ~以来と言う意味もありますが、ここでは、理由をあらわし、~だから。 each めいめいの、各自の で単数名詞を修飾するので、is で受ける。 
human being  人間。 individually 個々に。
be charged with ~ 義務、責任が負わされる、課せられる。 mission 使命。 heaven 天、大文字でHeaven となれば、
God ( 神)。 
set about ~に着手する。 eagerness 熱心、熱望、切望。
spring from~から湧き出る。 
innermost = inmost 最も奥の、心の奥の。
being 本質、本性。
② He must also permit others to do likewise. If one should
realize, along the way, the infelicity of his actions, he must
unhesitatingly switch to another track. If one acts accordingly
to trivialities and frets about them for long, it is as though he
has built a kind of prison for himself. Therefore, regardless of
the outcome, men must endeavor to be true to his inward
drives, always centering on his deepest beliefs. This is the life
most harmonious with Divine Will.
permit 許す、許可する。 permit + 目的語(人)+ to do 人がto
do する事を許す、許可する。others 他人。likewise 同様に、同じように。
ここのshould は万一、もしかして~ならば。 realize 気づく。 
along the way 途中。 infelicity 不適切なもの。 action 行動。 
unhesitatingly 躊躇(ちゅうちょ)しないで、てきぱきと。 switch 切り替える
another track 別の道。 act 行動する。 accordingly to ~に
従って。 triviality つまらないこと。 fret about ~のことで悩む。
them=trivialities. for long 久しく、長く。as though = as if まる
で~かのように。 a kind of prison 一種の牢獄。 for himself 自ら、自分で。
therefore それゆえに。regardless of ~にもかかわらず。
outcome 結果。 men 人。 endeavor 努力する。 be true to
~に忠実である。 
たとえば、 He is true to his principles.
(彼は自分の主義に忠実である)のように用いる。 
inward drives 内面的な要求、気力。
center on ~に集中させる。 
deepest beliefs もっとも深い心情。
most harmonious with Divine Will 全体が前のlife を
説明して、神の意思にもっとも調和している→ life ( 人生)である。


 この同じ部分をエス訳では、これは、伊藤栄蔵先生の訳で、これ
1980 年代に発行されています。
 エスペラントで『生きがいの探求』は Esplorado de Vivĝojo
です。
 esplori 真理を探求する。-ado 動作の継続で esplorado は 
esplori し続ける事。 vivo 生命、いのち、生涯。 ĝojo 喜び。  
vivĝojo 人生の喜び。
① Ĉiu homo havas propran mision, donitan de Dio. Do ĉiu
kuraĝe faru ion ajn, kion li deziras el la fundo de la koro.
ĉiu めいめいの、各自の。 homo 人。 propra 独自の、固有の。
misio 使命。propra misio はhavas の目的語でそれぞれに-n がつき
ます。 donita は doni 与えるの受け身で、英語のgiven 神から
与えられた。 do だから。 ĉiu 誰でも。 kuraĝo 勇気。kuraĝe
勇気を持って。 faru  fari する、成し遂げるの命令形。 ion ajn,
kion li deziras は 人が望む事は何でも。 ajn ~であろうと。 
deziri 望む、欲する。 el la fundo de la koro 心の底から。 el =
from de = of
② Se survoje li rimarkas la eraron, senhezite ŝanĝu la vojon.
Ne estu katenita per bagatela konsidero, sed sin liberigu el tiu
karcero mem konstruita.
Sentime, ĉu sukcesos aŭ ne, nur penadu kontentigi la
internajn postulojn unu post alia, laŭ sia interesiĝo.
Jen estas la vivo, plej fidela al Dia volo.
se もし 。 survoje 途中に。  rimarki ~に気づく。  
eraro 誤り、間違い。
senhezite 躊躇しないで、ためらわずに。 
ŝanĝi 変更する。vojo 道。 
kateno は(手、足)かせ、自由の束縛。 
kateni かせをかける、自由を束縛する。
katenita かせをかけられた、自由を束縛された。 
per 用いて bagatela くだらない、取るに足らない。 
konsidero 考え。 Ne A) sed (B) (A) ではなく(B) 
くだらない考えで自由を束縛するのではなく。
sin liberigu 自分自身を自由にしなさい。
mem konstruita 自己でkonstrui ( 構築、作り上げる)された。
このmem konstruita が前のtiu karcero(牢獄) を説明して、自分
自身で作り上げられた牢獄。 el ~から。
sentime 恐れなく。 sukcesi 成功する ĉu sukcesos aŭ ne 成功
するかしないかは関係なく。penadi peni ( 努力)-adi し続ける 。
kontentigi 満足させる。
interna postulo 内的な要求。 
unu post la alia つぎつぎに(と)。
laŭ ~に従って。  
sia interesiĝo 自己の興味。 jen それこそが。
plej fidela al Dia volo( 神の意思に最も忠実な)
全体が前のvivo(人生)を説明しています。


 今回初めての試みとして、すでに我々の先輩達が英訳、エス訳さ
ている『生きがいの探求』の一部分を取り上げそのまま掲載させていただきました。
 解説は私がつけさせていただきました。出来るだけ詳しく、辞書
なくても理解出来るように説明したつもりですが、 読者からの指摘には真摯に耳を傾けたいと思います。
 エスペラントの講座ですので、すこしずつエスペラントの理解を
語を用いて解り易く解説する方向にシフトしたいと考えています。
 どうぞよろしくお願いします。