誰にでもわかるエスペラント5 of EPA


誰にでもわかるエスペラントー英語との比較から その5 ー
講師:矢野裕巳 YANO Hiromi
動画はこちら→誰にでもわかるエスペラント講座5

出口日出麿著『生きがいの探求』
苦しむための苦しみではなく、悟るための苦しみなのだ。

☆先月のポイントの復習
Ne ( A ) 〜sed ( B )
(A) ではなく(B)
sed, but を「しかし」とは約しません

エスペラント訳
Ilia sufero ne estas sufero por suferi, sed sufero por kompreni.
(伊藤栄蔵訳)

《解説》
suferi 悩む、苦しむ 名詞はsufero     
kompreni 理解する、さとる
例文をもう少しあげておきます。
声に出して何度も読んで、紙に書いて暗唱、暗記してください。
1、 Mi deziras stari ne antaŭ vi, sed inter vi.
    私はあなた達の前に立つのではなく、あなた達の中で、
   立っていたい。
2、 Lernolibron oni devas ne tralegi, sed tralerni.
    lernolibron は前にでていますが、-n がついているので、 
   tralegi とtralerni 共通の目的語
   (人は)学習書を通読するのではなく、読み込まなければなら
   ないのです。
3、 Tio ci estas jam ne simpla pluvo, sed pluvego.
    jam もはや、すでに  
    pluvo 雨 eg がついてpluego は大きな雨    これは、もはや単純な雨ではなく、豪雨です。


☆先月のポイントの復習
not( A) 〜but (B)
(A) ではなく(B)
sed, but を「しかし」とは約しません

英語訳
Hardships are not just empty struggles, but lead to enlightenment.
( ウイリアム・ギルキー、田中雅道 共訳)

《解説》
hardship 難儀、辛苦、 empty 空の、中身のない 
struggle 争い  lead to ~導く、案内する
enlightenment 教化、啓発  
例文をあげます。
1、 I went there not for pleasure, but on business.
  私は遊びではなく仕事でそこへ行ったのです。
2、 He did not go to school, but stayed at home.
  彼は学校へ行かずに、家にいました。
3、 It is not that I like him, but that I need his help.
   私は彼が好きなのではなくて彼の助けが必要なのです。


出口日出麿著『生きがいの探求』

どんなつらい環境にあっても、これを切りぬけようと努力をつづけるところに人生はある。
いたずらに他をうらみ、世を呪うてはならぬ。
何かに向かって働くのが人生だ。

☆今月のポイント
ーajn 〜しても
ーajn ーever のーの部分には、疑問相関詞・疑問詞がきます。

kio ajn 何が〜しても
kiu ajn だれが〜しても
kia ajn どんな〜が〜しても
kie ajn  どこで〜しても
kiel ajn どう〜しても
Kiel ajn malfacilaj estus la circonstancoj,
homo devas daŭrigi la penon ilin venki.

エスペラント訳
Kiel ajn malfacilaj estus la circonstancoj, homo devas daŭrigi la
penon ilin venki . En tio estas la homa vivo.
For rankoron kontraŭ aliaj, for malbenon kontraŭ la mondo!
Labori direkte al io ajn, jen estas la homa vivo.
(伊藤栄蔵訳)

《解説》
Kiel ajn どんなに~でも  malfacila 困難な  circonstanco 環境
estus となっているのは、仮定法 たとえこういった環境であったとしても
daŭrigi 継続する  la penon ( 努力)は daŭrigi の目的語
ilin venki はvenki ilin と考えたほうが解り易い  ilin =困難な環境
venki 打ち勝つ venki ilin が penon にかかり、困難に打ち勝つ努力
En tio estas la homa vivo. は La homa vivo eatas en tio. 
と考えて、人間の生活(人生)
はtio の中にあります  
tio は全文すべてを指して、どんなにつらい環境にあって
もこれを切り抜けようと努力する事   
rankoro うらみ、悪意  malbeno のろい
kontraŭ ~に対して   aliaj の後ろにhomoj が省略 他の人々  mondo 世界
for は副詞、間投詞、 遠くへ、あちらへ、去れ、なげすてよ 等の意味で
この文では動詞が省略されています。
rankoron, malbenon はそれぞれ、目的格のn がつ
いています。省略された動詞の目的語と言えます。
igu (~の状態にならせる) あるいは ĵetu (投げる) が省略された動詞として考え
られます。辞書には、For la batalilojn. 武器を捨てよ の例文が揚がっています。
labori direkte 方向に向かって働く  
io ajn 何でも jen は相手の注意をひくように、
そらここに~だ   
homa vivo estas( 人生)はここにあるのだ

☆今月のポイント
ーever 〜しても
ーajn ーever のーの部分には、疑問相関詞・疑問詞がきます。
whatever
whoever
however
wherever
however
However diffi cult our circumstances may seem,
our life consists in trying to overcome them.

英語訳
However diffi cult our circumstances may seem,
our life consists in trying to overcome them.
Useless to bear grudges against
others and curse the world.
( ウイリアム・ギルキー、田中雅道 共訳)

《解説》
however diffi cult どんなに難しく  
may seem 思えるかもしれない  
circumstances 環境  
consist in ~に存する 
them は困難な環境  
trying to overcome 克服しようとする試み 
useless の前にIt is が省略されたit ~ to・・・の用法
bear grudges 恨みをはらす  
curse the world 世界をのろう
with some aim in mind 心にある目的を持って 
to work hard 不定詞の名詞的用法が主語になって、
一生懸命に働く事    
key to life 人生に対する鍵